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ふくらはぎ・スネ
この症状はスネの骨の内側に痛みが出ます。元々は長距離ランナーに多発していた痛みですが、現在は多くのスポーツで発症します。
単純に走ることでもなりますが、踏み込んだりする種目にも増えています。ラケット種目のスマッシュ等の時、バレー・バスケなどの着地、武道の踏み込みなどです。
小学から中学、中学から高校に変わる時に床やグランドの硬さなどの変化によりこの症状が起こる方も増えています。
シンスプリントは疲労骨折と混同されやすいですが、2つは異なります。(疲労骨折についてはその項を参照下さい)この痛みは後脛骨筋(こうけいこつきん)、ヒラメ筋、長趾屈筋(ちょうしくっきん)など複数の筋肉が関わっています。(図参照)
ただし踏み込みや着地の繰り返しで痛みが出ている時には、これらの筋肉だけでなく骨への加重刺激からきていることが多いです。その為、その後に疲労骨折へ変化することも多いです。これは足首、特に土踏まずなど衝撃を吸収する機能が低下している時によく見られます。
当院では細かい触診によりシンスプリントか疲労骨折かを見極め、シンスプリントと判断した際には単純に筋肉へのアプローチだけでなく、足・膝など関節の動きを整え、衝撃や負担の軽減を図るよう施術を行っています。
図:通常の骨折
骨の表面(外側)から内側に向かって折れます
スネの疲労骨折はシンスプリントと混合されやすいです。(シンスプリントについてはシンスプリントの項を参照下さい)疲労骨折は通常の骨折とは異なり、骨の内側で骨折する状態です。実は骨そのものには痛みを感じる神経がありません。
では、どこが痛みを感じるかというと、骨の表面を覆っている骨膜(こつまく)に痛みの神経があり、ここが痛みを発生させます。その為、通常の骨折のように外側から骨膜ごと傷つけられると、同時に痛みを感じます。しかし、内側が折れる疲労骨折では発生当初は骨膜を傷つけていないため痛みを感じません。その後、骨折がだんだん大きくなってくると骨膜に刺激が入り増殖します。それにより痛みを感じるようになります。(下図[1][2]参照)
もう1つ患者さんがよく誤解されていることがあります。それは疲労骨折は本当の意味ではレントゲンには映らないということです。なぜかと言うと、レントゲンは骨の表面を映すため、中で折れている疲労骨折は画像として現れないのです。ただし骨が治ってきて骨折箇所が固くなると、レントゲン上では膨らんで見えたり白くなって見えます。つまり、レントゲンでは治ってきて初めて疲労骨折と判断できます。疲労骨折を正しく判断するならばMRIが必要となります。
当院では触診により、骨の中の痛みなのか、それとも表面や筋肉の痛みなのかを判断し、疲労骨折と疑うときにはMRIを撮れる病院を紹介して判断します。またその後の施術ではライプスを主として用いて早期回復を図ります(下記参照)。また疲労骨折が起こるということは、その場所に過度の負担がかかっていると考え、足首、膝、股関節、腰を中心として体のバランスを整え、損傷部分への負担を軽減・再発予防を得意としています。
疲労骨折において休息は必要なため、どのタイミングで練習を再開するかは非常に大事となります。しかし、もっと大事なのは症状が軽いうちに疲労骨折を疑い、処置をおこなうことです。当院では、その点を重要視し早期発見でこの症状に対し非常に良い結果を出しています。
骨に器械的な刺激を与えると、その刺激に応じて骨が形成、修復される事が確認されています。
極めて出力の弱い超音波を断続的に発振することで損傷した骨の部位に音圧刺激を与え、骨の回復を促進します。
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