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膝関節
成長痛の1つとされています。この症状はスネの骨に出っ張った箇所が有り、そこに付着する大腿四頭筋という筋肉が骨を引っ張ることにより発生するとされています。(赤丸の部分)
これにより骨が炎症を起こしたり、引っ張られることによってさらに骨が出っ張ってきたりします。さらに悪化すると骨の出っ張りが欠けて骨折となることもあります。(矢印の部分を参照)
この症状の難点は実は「成長痛」という言葉です。成長することによってなると考えられているため、「放っておくしかない」とか「スポーツを辞めるしかない」と考えられています。しかし、本当に成長することによってなるならば、全ての子供がなるはずですし、両足が同じように障害を起こすはずです。 これは通常、骨が成長していくごとに、同じように筋肉も伸びて成長しなければなりません。
しかし筋肉が固く、伸びにくくなっている状態では骨を引っ張ってしまい痛みを発生させます。子供は骨が柔らかいため、筋肉の固さの方が骨より勝ってしまうのです。
ただ筋肉が固くなるのには様々な理由があります。「単純に筋肉が固い」「筋肉に負担がかかっている」「関節の動きが悪いため通常より多くの筋肉を使用しなければならない」等です。
基本この症状は良くなる症状です。たぶんこの文面を見ているのは、この症状を持つ子供のご両親だと思います。あえて強く言わせて頂くなら、この症状ほど放置されたり、諦められたりする症状はありません。ただ諦めているのは患者本人ではなく、ご両親を含む家族の方が多いです。症状により治る期間がかかったり、行うことが出来る運動にも制限が入るかもしれませんが、当院ではなるべくスポーツを続けながら治すことに全力を注いでいます。一度ご相談頂けると有難いです。
この症状は膝蓋靭帯(しつがいじんたい)が膝の皿の付着部で炎症・痛みを起こしている状態です。右の写真の赤と青の部分ですが、特に多いのが赤の部分です。この症状は悪化させると非常に治りが悪くなります。
施術は大きく分けて2つの段階に分かれます。
①炎症を軽減させる
程度にもよりますが、非常に治りにくいことを考えて運動の制限を指導することもあります。またこの時期から超音波治療機を用いて組織の回復を図ります。
※重度の場合、病院では血小板血漿療法や体外衝撃波治療装置による治療を行うこともありますが、軽度ではまず行われません。
②固くなった組織を回復させる
炎症が軽減すると組織がどんどん固くなってきます。この時期においても超音波装置を用いて施術を行います。また膝蓋靭帯が大腿四頭筋の一部であることから、この筋の回復及びこの筋肉に負担がかからない様に体のバランスを整えています。
この時期はトレーニングも重要になるのでタイミングを見て指導も行います。
この症状は程度により回復期間が大きく異なります。痛みがあるときには早期治療が本当に大事になるので早めにご連絡ください。
● 血小板血漿療法 –けっしょうばんけっしょうりょうほう-
自分の血液を採取して遠心し、血小板と白血球の濃縮された血漿部分を取り出します。
これを患部に注射します。白血球は抗炎症作用(炎症をさげる)・血小板は組織を治す作用が分泌されます。
これによって組織の回復を図る治療法です。
● 体外衝撃波治療装置 -たいがいしょうげきはちりょうそうち-
衝撃波を体外からあて、それによって組織の固さを除去し、回復させる治療法です。
元々は胆石等の治療に使われていたものを整形外科用に改良したものです。
欧米では広く使用されていますが、日本ではまだあまり普及していないため、足底筋膜炎(足の裏の痛み)以外には保険が適用されません。
大腿の項目を参照下さい。
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