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肩関節
正式には肩関節周囲炎といい、一般名称を40肩・50肩といいます。以前は40~50代の方に発症することが多かったためこの名前がつきましたが、現在では30~70代の方にも増えています。
この症状は本来の意味では原因がはっきりしない肩の痛みだけをさします。
しかし現在では原因がはっきりしないものも、はっきりするものも関係なく肩に痛みがあれば全て40肩・50肩と診断されるのがほとんどです。
原因があるものはそれを治療すれば必ず良くなります。
それゆえに、まずは原因がないかどうか検査する必要があります。
ちなみに原因の中にはレントゲンやMRIには出ないものも沢山あります。写真のような静止画ではなく、動きの中でしかわからないものも多く存在します。
当院では動きの中での検査を含め、エコー装置なども使用し詳細に検査をします。そして原因が何であるか特定するように努めています。
● 腱板損傷(けんばんそんしょう)
肩の関節を支えるインナーマッスルと言われる筋肉の損傷
● 上腕二頭筋長頭腱炎(じょうわん2とうきん ちょうとうけんえん)
力こぶの筋肉の一部分が炎症を起こす症状
● 石灰沈着(せっかいちんちゃく)
肩の筋肉の一部が固く石灰化したもの
● 肩峰下滑液包炎(けんぽうか かつえきほうえん)
肩の筋肉を覆っているクッション部分の炎症
など他にもたくさんあります。
野球肩は投球動作を行う中で多く発症しますが、野球以外のスポーツでも発症することは多いです。子供は骨が成長していく際に、骨端線(成長板)というところから骨が伸びます(イラスト参照)。
この部分は柔らかいため繰り返しの力にとても弱いです。そのため、投球動作などで何回もねじられるとこの部分に傷がつき障害となります。
この症状の治療には現在のところ安静が一番とされています。しかし、更に大事なことは早期にこの症状だと判断されることです。
当院ではエコー装置を使い早期にこの症状に取り組めるようにしております。またフォームによっても野球肩になりやすいため、その点の指導もおこなっています。
左:リトルリーグショルダー
右:健康な肩
赤く囲まれたところが損傷箇所になります。2つのやじるしの間の白い線が途切れています。ここは「成長線」といって骨が成長するために柔らかくなっており、エコーやレントゲンにも映らない場所となります。
左図ではこの成長線を挟んで白線が少し上下しており、右図の健康な方では連続性があるように見えます。これによって損傷があるか判断します。
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